2011年 08月 11日
being the only one
「ねえ、生きていくことってさ、さびしいことなの?」
かかしはわらいました。
「ああさびしいとも! それとも、 なあに!さびしいことなんてあるものか!
どっちか決めるのは、あんただよ、クミル」
「どっちかに、決めてちょうだい」
「だって、おんなじことだもの。
さびしかろうがさびしくなかろうが、人は生きてる。
それだけのことだよ、クミル」
「何の答えにもなってないじゃない」
「答えようのないことを聞くからさ」
「それも、そうね」
『ドーム郡ものがたり(芝田勝茂著)』
* * *
中学生のころであった本のこのシーンが、あたしの中にずっと在る。
忘れられない1シーン。
いろんなことを待ちくたびれて、がんばることに擦り切れた気がするけど、
そう思わなければ、まだ道はあるのかな・・・・。
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by kouzuki-nao
| 2011-08-11 01:30
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